Works
Leaves
Leaves, 2011 watercolour このシリーズはロンドン芸術大学大学中にキャンパスの近くで見つけた葉を水彩絵の具で描写したものである。それはイギリスでの生活の日記であると同時に、異国の地に生息している生き物や植物の観察の記録である。 日本に咲いている植物や花も、気候が違う場所では、違った形をしている。それに気がついたとき、日本で見ていたありふれた景色の素晴らしさを再認識した。そして、イギリスでしか見ることのできない景色というものが強く記憶に残った。 このシリーズを制作していた時、東日本大震災が起こった。イギリスで私は東日本大震災をテレビを通じて観るばかりであったが、遠く離れた祖国に対する想いを強く持った。このシリーズの1部はシンキング・オブ・ホームランドと言うプボランティアプロジェクトで東日本大震災の被災地に寄付を行うアートブック「Thinking of Homeland」として出版された。 This series consists of watercolor depictions of leaves that I found near the campus while studying at the University of the Arts...
Leaves
Leaves, 2011 watercolour このシリーズはロンドン芸術大学大学中にキャンパスの近くで見つけた葉を水彩絵の具で描写したものである。それはイギリスでの生活の日記であると同時に、異国の地に生息している生き物や植物の観察の記録である。 日本に咲いている植物や花も、気候が違う場所では、違った形をしている。それに気がついたとき、日本で見ていたありふれた景色の素晴らしさを再認識した。そして、イギリスでしか見ることのできない景色というものが強く記憶に残った。 このシリーズを制作していた時、東日本大震災が起こった。イギリスで私は東日本大震災をテレビを通じて観るばかりであったが、遠く離れた祖国に対する想いを強く持った。このシリーズの1部はシンキング・オブ・ホームランドと言うプボランティアプロジェクトで東日本大震災の被災地に寄付を行うアートブック「Thinking of Homeland」として出版された。 This series consists of watercolor depictions of leaves that I found near the campus while studying at the University of the Arts...
Voice within
Voice within, 2016 SculptureGlass140x220x245mm PaintingOil, oil pigment, glass pigment, acrylic board この作品は、粘土で成形した骸骨の型をとり、ガラスを詰め窯で焼成したものである。これは、ガラス造形の技法の一つとして知られるパート・ド・ヴェール技法を応用したものだ。ガラスの歴史の中でこの技法は食器や花瓶などを制作するために多く用いられている。ガラスそのものが繊細な素材であるためか、ブロンズ鋳造とは違って大きく具象的なガラス作品はあまり見られない。大学で彫刻を専攻していた私としては、このパート・ド・ヴェール技法でどれだけ具象的な作品を制作することができるのか挑戦してみたかったのである。 骸骨というモチーフは、古代から「メメント・モリ」の思想的シンボルとして多くの作家に取り上げられてきた。死を想い、儚さに目を向けることで生が更に強く甦る。 ガラスという素材は、個体と液体の中間に位置する物質である。故に繊維で儚い。ガラスという素材のもつ繊細さと骸骨という思想的モチーフが合わさることで生まれる新たな神秘性を追求している。 This work was created by molding a skeleton out of clay, filling the mold with glass,...
Voice within
Voice within, 2016 SculptureGlass140x220x245mm PaintingOil, oil pigment, glass pigment, acrylic board この作品は、粘土で成形した骸骨の型をとり、ガラスを詰め窯で焼成したものである。これは、ガラス造形の技法の一つとして知られるパート・ド・ヴェール技法を応用したものだ。ガラスの歴史の中でこの技法は食器や花瓶などを制作するために多く用いられている。ガラスそのものが繊細な素材であるためか、ブロンズ鋳造とは違って大きく具象的なガラス作品はあまり見られない。大学で彫刻を専攻していた私としては、このパート・ド・ヴェール技法でどれだけ具象的な作品を制作することができるのか挑戦してみたかったのである。 骸骨というモチーフは、古代から「メメント・モリ」の思想的シンボルとして多くの作家に取り上げられてきた。死を想い、儚さに目を向けることで生が更に強く甦る。 ガラスという素材は、個体と液体の中間に位置する物質である。故に繊維で儚い。ガラスという素材のもつ繊細さと骸骨という思想的モチーフが合わさることで生まれる新たな神秘性を追求している。 This work was created by molding a skeleton out of clay, filling the mold with glass,...