artistic hand-made glassware

Created with classic technique and sophisticated Japanese materials

  • 香港浸会大学レクチャー:Art–Craft–Designの連続体をめぐって

    香港浸会大学レクチャー:Art–Craft–Designの連続体をめぐって

    2025年3月28日、香港浸会大学(Hong Kong Baptist University)にてレクチャー「The Art–Craft–Design Continuum: Contemplating Depth and Diversity in Creative Frameworks」を実施した。ガラス制作を起点に、Art/Craft/Designの連続性を捉え直し、工芸と美術の境界を越える視点から、表現の枠組みが更新されるプロセスを共有した。 制作の核は、「広げること」と「深めること」を同時に行う姿勢にある。領域や媒体を横に拡張するだけではなく、同一の問いを継続して掘り下げることである。試行の点を線へ変え、独自の軌跡(独自の関数)を描くことを重視している。 講演では、パート・ド・ヴェール作品を軸に、具象/抽象/現代美術への展開を紹介した。あわせて、プロジェクトやパブリックな実践の経験も含めて議論した。さらに、MMCAチャンドン・アートスタジオでのレジデンス、Northwick Park Hospitalでのワークショップ・プロジェクトも取り上げた。 参照点としてミケランジェロ《ピエタ》から、自己組織化(秩序が自律的に立ち上がる現象)やフラクタル(自己相似の形態)へ接続した。自然・科学的現象をモチーフにする作家の実践も紹介し、美術史から現代までの射程を整理した。 また、京都精華大学、筑波大学大学院、Central Saint Martins(CSM)大学院での研究の差異と、それらをどのように繋げるかという課題も共有した。国際色豊かな学生との対話と学部見学は、今後の制作・教育活動を拡張する大きな刺激となった。 本レクチャーの機会を提供したRadu、発表準備を支援した大友先生、Everettに深く感謝する。 On March 28, 2025, I delivered a lecture...

    香港浸会大学レクチャー:Art–Craft–Designの連続体をめぐって

    2025年3月28日、香港浸会大学(Hong Kong Baptist University)にてレクチャー「The Art–Craft–Design Continuum: Contemplating Depth and Diversity in Creative Frameworks」を実施した。ガラス制作を起点に、Art/Craft/Designの連続性を捉え直し、工芸と美術の境界を越える視点から、表現の枠組みが更新されるプロセスを共有した。 制作の核は、「広げること」と「深めること」を同時に行う姿勢にある。領域や媒体を横に拡張するだけではなく、同一の問いを継続して掘り下げることである。試行の点を線へ変え、独自の軌跡(独自の関数)を描くことを重視している。 講演では、パート・ド・ヴェール作品を軸に、具象/抽象/現代美術への展開を紹介した。あわせて、プロジェクトやパブリックな実践の経験も含めて議論した。さらに、MMCAチャンドン・アートスタジオでのレジデンス、Northwick Park Hospitalでのワークショップ・プロジェクトも取り上げた。 参照点としてミケランジェロ《ピエタ》から、自己組織化(秩序が自律的に立ち上がる現象)やフラクタル(自己相似の形態)へ接続した。自然・科学的現象をモチーフにする作家の実践も紹介し、美術史から現代までの射程を整理した。 また、京都精華大学、筑波大学大学院、Central Saint Martins(CSM)大学院での研究の差異と、それらをどのように繋げるかという課題も共有した。国際色豊かな学生との対話と学部見学は、今後の制作・教育活動を拡張する大きな刺激となった。 本レクチャーの機会を提供したRadu、発表準備を支援した大友先生、Everettに深く感謝する。 On March 28, 2025, I delivered a lecture...

  • 振出「三井蕾桜(みいつぼみざくら)」

    振出「三井蕾桜(みいつぼみざくら)」

    ―光浄院の景色に寄せて―大津・三井寺光浄院の国宝・客殿で催されたエチオピア外交記念茶会に際して、一点の振出を制作した。この振出のモチーフとしたのは、日本とエチオピア、遠く離れた両国の友好の標(しるし)として三井寺に植樹された「蜂須賀桜」である。無数の微細な気泡を抱いたパート・ド・ヴェールの肌合いは、春霞の如く淡く、まだほころびきらぬ桜の蕾の気配をその身に静かに封じ込める。硝子に宿る柔らかな光に寄り添うように、この振出の頂には、深い飴色を湛えた「肥松(こえまつ)」の木蓋を載せた。振出の定石とされる材ではなく、あえて松を選び取ったのは、この空間の主とも言うべき狩野山楽筆「松に滝図」への静かな応答である。障壁画の中の力強い松が、襖を超えて庭園の景色へと枝を伸ばし一体化しているように、この小さな振出もまた、エチオピアと徳島、そして三井寺を結び、悠久の時が流れるその景色の一部となることを願う。販売を前提としない作品制作が、これほどまでに豊かな時間をもたらすとは思いもしなかった。それは、作品制作の「完成」において、未だかつてない体験であった。そこで得られた経験は、どんな富にも勝る資産である。気づけば、誰かの手に渡ることを惜しみ、「手放したくない」と願ってしまうほど、私にとって特別な一作となっていた。この稀有な景色の中へ作品を導いてくださった茶人・山野氏、そしてこの蓋に命を吹き込んでくださった木工職人・宮竹氏に、心より感謝申し上げる。Mii Tsubomi Zakura – An Ode to the Scenery of KojoinI created this single furidashi (a small lidded vessel for sweets in the tea ceremony) for a commemorative tea gathering...

    振出「三井蕾桜(みいつぼみざくら)」

    ―光浄院の景色に寄せて―大津・三井寺光浄院の国宝・客殿で催されたエチオピア外交記念茶会に際して、一点の振出を制作した。この振出のモチーフとしたのは、日本とエチオピア、遠く離れた両国の友好の標(しるし)として三井寺に植樹された「蜂須賀桜」である。無数の微細な気泡を抱いたパート・ド・ヴェールの肌合いは、春霞の如く淡く、まだほころびきらぬ桜の蕾の気配をその身に静かに封じ込める。硝子に宿る柔らかな光に寄り添うように、この振出の頂には、深い飴色を湛えた「肥松(こえまつ)」の木蓋を載せた。振出の定石とされる材ではなく、あえて松を選び取ったのは、この空間の主とも言うべき狩野山楽筆「松に滝図」への静かな応答である。障壁画の中の力強い松が、襖を超えて庭園の景色へと枝を伸ばし一体化しているように、この小さな振出もまた、エチオピアと徳島、そして三井寺を結び、悠久の時が流れるその景色の一部となることを願う。販売を前提としない作品制作が、これほどまでに豊かな時間をもたらすとは思いもしなかった。それは、作品制作の「完成」において、未だかつてない体験であった。そこで得られた経験は、どんな富にも勝る資産である。気づけば、誰かの手に渡ることを惜しみ、「手放したくない」と願ってしまうほど、私にとって特別な一作となっていた。この稀有な景色の中へ作品を導いてくださった茶人・山野氏、そしてこの蓋に命を吹き込んでくださった木工職人・宮竹氏に、心より感謝申し上げる。Mii Tsubomi Zakura – An Ode to the Scenery of KojoinI created this single furidashi (a small lidded vessel for sweets in the tea ceremony) for a commemorative tea gathering...

  • Klein Bottle

    Klein Bottle

    ZOYD-LOGUE, 2014PerformanceDance: Masayuki SumiSound: Yasuhiro Otani, Kazuya IshigamiArtwork: Yoshitaka Iwamotoat C.A.P, Kobe, Japanパフォーマンス動き: 角正之音楽: 石上加寿也 大谷安宏美術: 岩本吉隆神戸 C.A.Pにて 氷の上に油や、水、絵の具を落とす。氷がゆっくりと溶けると、液体の動きによって投影のイメージが変わり、氷が薄くなるにつれてプロジェクションが鮮明になってゆく。時にはダンサーの動きを覆い、それぞれの素材が彼の体に共鳴し、溶けていく。 このパフォーマンスの物語は氷が溶け始めるところから始まり、徐々に暗闇の中で終わりる。多彩で劇的な動きとプロジェクションは流れるように進んでいく。ダンサーの動きに伴って石上氏と大谷氏の実験的な音が音色が変化する。パフォーマンスの締めくくりには、不透明なペイントをプロジェクターに落。透明絵具とは異なり、不透明絵具は光を通さない。重い液体が光との反応を遮るとともにプロジェクションの光がゆっくりと暗闇に消えていく。音も徐々に静寂へとフェードアウトしていく。 I drop oil, water, and pigment onto ice. As the...

    Klein Bottle

    ZOYD-LOGUE, 2014PerformanceDance: Masayuki SumiSound: Yasuhiro Otani, Kazuya IshigamiArtwork: Yoshitaka Iwamotoat C.A.P, Kobe, Japanパフォーマンス動き: 角正之音楽: 石上加寿也 大谷安宏美術: 岩本吉隆神戸 C.A.Pにて 氷の上に油や、水、絵の具を落とす。氷がゆっくりと溶けると、液体の動きによって投影のイメージが変わり、氷が薄くなるにつれてプロジェクションが鮮明になってゆく。時にはダンサーの動きを覆い、それぞれの素材が彼の体に共鳴し、溶けていく。 このパフォーマンスの物語は氷が溶け始めるところから始まり、徐々に暗闇の中で終わりる。多彩で劇的な動きとプロジェクションは流れるように進んでいく。ダンサーの動きに伴って石上氏と大谷氏の実験的な音が音色が変化する。パフォーマンスの締めくくりには、不透明なペイントをプロジェクターに落。透明絵具とは異なり、不透明絵具は光を通さない。重い液体が光との反応を遮るとともにプロジェクションの光がゆっくりと暗闇に消えていく。音も徐々に静寂へとフェードアウトしていく。 I drop oil, water, and pigment onto ice. As the...

1 3

Yoshitaka Iwamoto

Pair text with an image to focus on your chosen product, collection, or blog post. Add details on availability, style, or even provide a review.

世界最古の技法 パート・ド・ヴェールという技法を用いてガラス食器を制作しています。ガラスの新たな可能性を研究し、美術作品と工芸の間にある境界線を超えて、これまでにない芸術表現を見つけたいと考えています。 近年は、蓄光石をパート・ド・ヴェールに用いて光る食器を制作、この方法を絵画制作に応用し、暗闇の中で光る蝶の作品を展開しています。

View more
1 3